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<Author: 杜甫>
<Title: 哀江頭>
<Format: 樂府詩>
<Year: 2002>
<BookName: 唐詩選のことば>
<Translator: 石川忠久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 江頭（こうとう）に哀（かな）しむ>
<BookPage: 150-155>
<UsedPage: 6>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
少陵野老吞聲哭，
春日潛行曲江曲。
江頭宮殿鎖千門，
細柳新蒲爲誰綠。
憶昔霓旌下南苑，
苑中萬物生顏色。
昭陽殿裏第一人，
同輦隨君侍君側。
輦前才人帶弓箭，
白馬嚼齧黃金勒。
翻身向天仰射雲，
一箭正墜雙飛翼。
明眸皓齒今何在，
血污遊魂歸不得。
清渭東流劒閣深，
去住彼此無消息。
人生有情淚霑臆，
江水江花豈終極。
黃昏胡騎塵滿城，
欲往城南忘南北。
<End Poem>
<Translation>
少陵の田舎おやじのわたしは、声を押し殺して泣きながら、
春の日に、人目をぬすんで曲江のほとりを歩む。
江のほとりの宮殿は、すべての門をとざしたまま、人の出入 りもない。
柳の細い枝や蒲の新芽は、誰に見せようとしているのか、見る者もいないのに青々とけぶっている。
思えばその昔、にじの御旗を先頭に天子が南苑に行幸されたときには、
苑中のすべての物が、生き生きと光彩を放ったものだ。
昭陽殿の第一のお方は、
天子にしたがってその御車に同乗し、おそばにはべっておられた。
御車の前の女官たちは弓矢を腰に帯び、
白馬は黄金のくつわをかみ切らんばかり。
女官が身をひるがえして天を仰いで雲を射ると、
一本の矢で二羽の鳥を射落とすのであった。
それを見てにっこりとお笑いになった、あの美しいひとみと白い歯のお方は、今どこにおられるのだろうか。 
血に汚された魂はさまよいつづけ、どこへも帰ることができないでいるのだ。
清らかな渭水は東へと流れ、剣閣は険しく奥深い。
去るものと留まるものと、互いに遠く隔てられて消息も絶えてしまった。 
人に悲しみを感じる情のある以上、この江頭にたたずめば、涙が胸をぬらさずにはおかない。
無情の曲江の水、岸辺の花が、春ごとにこの景色をくり返して尽きることはないであろうから。
いつしか夕方になり、胡の騎兵のたてる土ぽこりが街全体にたちこめた。
わたしは南に帰ろうとして、つい方角を見失った。
<End Translation>